パレートの法則は、別名2:8の法則とも言われます。
一度は耳にした方や、実際に、この考え方を参考に起業の戦略に応用
されている方もおられると思います。
有名企業の再生ににも、この考え方を取り入れたり、商品の売れ行き
をデータ化して、分析し、商品の開発、廃止を決めたりと様々な所で
使われているのです。
そして、今回、取り上げたのは、世の中に存在する自然の法則、究極
の法則と言っても過言ではないぐらい必要で重要だからです。
では、簡単にパレートの法則とはどんなものなのか?
説明に移りたいと思います。
イタリアの経済学者・社会学者である、ヴィルフレド・パレートとい
う方が、欧州各国、米国の統計データに基づいて統計的に所得配分の
研究を行った結果、ある法則を発見します。
その法則に、名前を採用し「パレートの法則」と名付けられました。
この法則は、社会全体の所得を100%とすると、一部の成功者(高
額所得者)が占めている割合は80%です。
成功者(高額所得者)が全人口の13%と言われていますから、80
%の所得をわずか13%の方々で分けているという事です。
この法則は、国、時代の制度の問題ではなく、一種の社会的自然現象
であると定説されました。
現在では、企業戦略や、商品管理全般、マーケテイングに広く応用さ
れています。
例えば、全商品の20%が80%の売上を作る。
全顧客の20%が全体売上の80%を占める。
100のアリの内、よく働くのは2割だけ、税金を納める上位20%が税金
総額の80%を負担している。
など様々なところで、統計が取られています。
何とも不思議な世界かも知れませんが、これが自然の法則とも呼ばれ
る、事実は小説よりも奇なり!
きっと大きな力が働いているのでしょう?
さて、あなたは、このお話を聞いて、どう感じられましたか?
あなたの身近な所にも、この自然の法則が存在します。
目には見えませんが、これから人生を歩む中の出来事で、当てはめて
みるのも面白いと思います。
是非、人生を楽しんで下さい。
さて、ここで、もう一つの法則、2:6:2の法則を、ご紹介したいと思
います。、
パレートの法則と良く似ていますが・・・
「世の中の生き物の組織、集団には必ず、2:6:2の法則が存在
します。」
このお話は、パレートの法則を基にした組織論でもあります。
有名な例としては、アリの集団から法則が確認されています。
例えば、アリが10匹いたとします。
この内、餌をせっせと運ぶ、働き者のアリは2割(パレートの法則)
つまり2匹居ます。
残りの6匹は、よく動いてはいるのですが、うろうろしているだけ
で、何もしていない。
そして、残りの2匹は、怠け者で、何もしていないそうです。
これが、2:6:2の法則です。
人間社会で組織、集団の中にもこの自然の法則が当てはまります。
ある会社の従業員が100人居るとします。
会社の為に全力で立ち向かい本気で考えて行動し、会社に貢献する
人は20人。
残りの60人は、どちらでもなく、日々、流されて行く人。
そして、会社から見ると、批判的、悲観的な考えを持ち、仕事を適
当にしたり、時にはさぼる人が20人。
この様に組織の中で、現実に起こっているのです。
さて、皆様は、勿論、貢献する20人のお一人だと思います。
経営者から見ると、足を引っ張る20人を解雇したくなるかも知れ
ません。
実は、この2:6:2の法則は、不動の法則でもあるのです。
つまり、足を引っ張る20人を解雇し、新しく20人を採用したと
します。
月日が流れ、結局、又、2:6:2の組織が出来上がってしまうの
だそうです。
それは、真ん中の6割の中から、足を引っ張る2割が生まれたり、
新入りから生まれたりと、結局、2:6:2!
理論では解明できない、自然の法則。不思議ですね!