このテーマは、日常の生活、ビジネスで頻繁に起きていることで、上辺
だけを見て判断したり、決めつけたりしてしまうことが多いものです。
本来の大切な部分が見えていないことが多く、仕方がないのかも知れま
せんが、いざ、問題や課題が発生すると、それを改善する為に、はじめ
て考えさせられる部分でもあります。
特に、本質を見極めることは、そんな簡単なことではありません。
経験や、体験を積み重ねても、それぞれの状況は、千差万別ですので、
ひとくくりに見極めるのは、かなり難しいものです。
そこで、まずは、本質と言う言葉にはどんな意味があり、どんなものな
のか知り、そこから少しずつ理解をしながら、見極める目を養いたいと
思います。
では、本質とは一体、どう言う意味を持っているのか調べて見ることに
致しましょう!
本質とは・・・
・物事の根本的な性質、要素。本来の性質、姿、あり方。
・哲学で存在するものの基底、本性をなすもの。
・偶有性に対立し、事物に内属する不変の性質。
・実存に対立し、その物のなんであるかを規定し、その本性を構成する
もの。
他にも色々と解釈されている言葉が辞書には載っていますが、何だか難
しい言葉で表現されていて眠くなってしまいそうです。
もう少し普通の言葉でいえば、目的を実現する為に欠かすことの出来な
いものが本質だと言えます。
まだまだ難しい様な気がしますので、私が実際に体験したお話をご紹介
致します。
これで本質をご理解いただけるのではないでしょうか?
私は大手企業に勤めていた頃、繁盛店と言われる商品の試食、話題にな
っている商品の試食を重ね、商品開発を行って来ました。
そんなある日、部長から指示があり、東京にある繁盛店の売れ筋商品を
開発してくれと命じられました。
早速、言われたお店に市場調査に行き、売れ筋商品を試食しました。
正直、その時に味わった感想は、美味しいのは美味しいのですが、飛び
っきりと言う訳ではありません。
そして、商品プレゼンテーションでは自分で言うのもなんですが、見た
目、味ともに完璧だと思っていましたし、何より部長より賞賛を頂いた
お墨付きです。
早速、店舗に導入することになり販売されました。
しかし、導入したお店では、そこそこ売れ、お客様の評判も良いのです
が、繁盛店の様な結果は得られなかったのです。
今では笑い話ですが、そこには重大なものが隠されていました。
一対、何が重大なのでしょう?
そうなんです。
上辺だけを真似ても、本質を見ていないと、こんな話になってしまうの
です。
実は、繁盛店の商品が爆発的に売れる要因の一つに、常日頃から、その
お店は、お客様との間に信頼関係が築かれていて、お店のファンをしっ
かりと作っていたからかも知れませんし、過去の商品でお客様に信頼を
勝ち取っていたのかも知れません。
いずれにしても、目に見えない信頼、安心が本質であり、根っこの部分
が一番大切になります。
そこに気づくことが出来れば、提供する商品の開発よりも、そこで働く
従業員とお客様との信頼関係を築くことが先になるのではないでしょう
か?
繁盛店の商品をマネて販売しても、思うような結果が得られなかったの
は、この見えない部分までマネる必要があったのです。
これが繁盛店と言われる本質になります。
最後に、人生についての本質なのですが、目の前の出来事には、必ず原
因があります。
出来事が結果とすると、そこに至るプロセスが原因になります。
つまり、本質を見極める上で、原因、要因を辿り、なぜ、この様になっ
たのかを探ることです。
これを常に意識していれば、目の前の出来事に振り回されることも少な
くなるでしょう。
是非、あなたも本質と根の部分を見極める視点を持って、上辺だけに惑
わされないように気をつけましょう!
(osamu語録)
物事を上辺だけで判断したり、
決めつけたりしないこと!
いくらマネても結果は望めない!
本質、根の部分を見極めること!