この「心・技・体」とはスポ-ツの世界で良く使われる言葉です。
元々は、柔道家の道長伯(みちなが はく)氏が、来日したフランス
柔道連盟会長に
「柔道とは一体何か?」 との問に対し・・・
「最終目的は心・技・体の錬成であり、それによって立派な人間に
なることである!」 と答えた時だと伝えられています。
※ 錬成(れんせい) 心身、技術などを鍛えて立派なものにすること。
さて、この「心・技・体」を簡単に言いますと、
「心」=精神力 「技」=技術力 「体」=体力(身体能力)と
なります。
武道、スポーツには、精神力、技術力、体力を常に鍛え、磨き続けな
ければ上手くなりません。
この一つでも欠けてしまうとバランスが崩れ、いざ試合をしても相手
より優れていなければ勝つことが出来ないのです。
いくら精神力があっても技術が伴わなければいけませんし、技術力が
いくらあっても体力がなければ、本来の持っている技術力を発揮する
ことは出来ません。
つまり、バランスがいかに大切であるかと言うことになります。
私が人生を歩んで行く中で、この「心・技・体」は、人生でとても重
要な意味が隠されているのだと思います。
そして、この漢字には順番があり、技・心・体や体・技・心とは言い
ません。
まず、心が最初に来ることから精神力を鍛え磨く必要があります。
特に夢を叶えたり、目標を達成したりする時に重要なのが精神力=想
いと解釈するとわかりやすいでしょう。
あなたが理想とする幸せな人生を手に入れたいと願うのでしたら、こ
の想いが深ければ深い程、何が何でも叶えたい! 達成したい!
この溢れる想いが現実になっていくのだと実感しています。
例えば、飛行機は、鳥の様に空を飛びたいと言う想い、電球は、夜で
も明るく照らすものがあれば、書物を読むことが出来、もっと勉強で
きる可能性が広がると言う想い、電話は遠く離れた場所に居ても、お
互い会話すことが出来ればと言う想い、印刷機、テレビ、洗濯機、冷
蔵庫、自動車・・・
あげれば切りがありません。
世の中の便利な商品やサービスは、全て人の想いが形になったもので
す。
あなたの人生にも、この溢れる想いを抱くことが最初の一歩になるこ
とを知って頂き、理解して頂きたいと思います。
そして、想いの次に必要になるのが技術力です。
例えば昔、アメリカでゴールドラッシュと言われるビッグチャンスが
あった時、ある人が一攫千金を夢見て、金を掘り続けて行きます。
最初は金が沢山取れたのですが、ある所でピタッと金が出なくなりま
した。
それでも諦めず掘り続けたそうですが・・・
やがてこの場所には金がないのだと思い、二束三文でその土地を手放
したそうです。
安く土地を手に入れた人が地層を調べ出し、断層が数メートル下に落
ちていることを突き止めます。
数日後、沢山の金が掘れば掘るほど出てくると言う事態が起こりまし
た。
実は、この人は地質学者だったのです。
ここでお伝えしたいことは、その業界に携わるのであれば、労働に頼
ると土地を手放し、ちょっとした技術力=知識を持っているだけで金
脈を掘り当てることが出来るのです。
これは人生にも同じことが言えますし、ビジネスにも大いに役立つこ
とです。
国家試験や免許制度でも学科試験は必須です。
身近では自動車の免許もこれにあたります。
交通ルール、標識の意味、マナーなど一般知識がないまま、いきなり
路上を走られると想像しただけで怖いですよね!
ところが、人生では平気で行動に移る方々が多いように思います。
そして、技術力の次に必要になるのが体力(身体能力)です。
スポーツ、ビジネスでも良く使われますが体力が勝負だと!
この体力(身体能力)には、忍耐力、持続力、スタミナなどの意味と
しても使われていますが、人生において私は行動すること!に置き換
えています。
どんなに強い想いがあり、知識、技術を持っていても、最後に行動し
なければ、何も起きないと言うことです。
当たり前のことですが、これがなかなか出来ないのも事実です。
どうしても、現状維持メカニズムが働くのが人間です。
不安や恐れが出てくることは自然のことですし、それに負けてしまう
のも仕方のないかも知れません。
それでも、挑戦する人が何らかの結果を出すのだと思います。
是非、あなたも『心・技・体!』を人生に取り入れて、バランス良く
成功の道を歩んで頂きたいと思います。
(osamu語録)
心・技・体には順番がある!
技・身・体、体・技・心とは言わない!
まずは心=想いがあって、技=知識、技術!
最後に、体=行動の量と質、継続である!